人工授精で妊娠する確率は10%前後と言われています。
確かに確率は低いですが必要な方はいらっしゃいます。
では人工授精がどんな人に必要なのか?
・性行痛のある方
性行痛があると夫婦生活を持つこと自体が苦痛になります。
それは決して妊娠にプラスには働きません。
・フーナーテスト不良
精子、卵子に問題がなくてもフーナーテストが不良で子宮の中に精子がいなければ妊娠はできません。
フーナーテスト不良の方には人工授精は有効な手段と言えます。
・精子の量が少ない・運動率が悪い・奇形率が高い
精子の量が少ない方、運動率の悪い方、奇形率の高い方は自然妊娠が難しくなります。
そう言った方には人工授精は有効な手段です。
それではただ人工授精をすれば良いのか?
それでは結局10%確率でしか妊娠できません。
人工授精で妊娠したいなら病院任せにせず
自分でできることをやっておく必要があります。
まず、パートナー同士、体質改善をすることです。
精子に問題のあった男性は、精子の質が少しでも上がるよう生活習慣の見直しが必要です。
そして、人工授精の前の日に夫婦生活を持つこと。
人工授精をするからタイミングは必要ないということはありません。
人工授精をするにしてもタイミングを取っておくことで確率は上がります。
こうして人工授精の確率を10%より少しでも高くすることが大切です。
また、通常病院では、人工授精を6回まで行いその後はステップアップして体外受精へと進みます。
これは、6回以上人工授精をしても妊娠することがほぼ無いからです。
私は、2回人工授精をダメな場合は、体外受精にステップアップする方が賢明かと思います。
では、だれでも人工授精を行えば良いのか?
私は、お二人に原因が見当たらず「原因不明不妊」と診断された方は人工授精をする必要は無いと考えます。
原因不明不妊の方が人工授精で妊娠できるなら自然妊娠が可能ですし
自然妊娠の方が確率が高いと考えるからです。
理由は、タイミングで子宮内に入った精子と人工授精で子宮内入った精子では
自然の状態で入った精子の方が精子の状態は良いと考えるからです。
事実、精子の生殖能(受精できる期間)は洗浄精子では自然の状態よりも短くなると言われています。
また、人工授精に於いても薬を必ず使います。
残念ながら、どんな良い薬でも薬には必ずリスクが伴います。
本来なら使う必要のないホルモン剤をわざわざ摂取する必要はないのでは無いでしょうか。
薬が悪ではなく必要な時に必要なだけ使うということが大切だと思います。
薬の効果を最大限に引き出すためにも必要のない時は極力摂らない選択をすることが大切だと思います。